先日、大豆倶楽部で
新農薬ネオニコチノイド に関する勉強会がありました。
講師に、弁護士であり、有害化学物質を削減する政策提言など環境問題に尽力されている
中下裕子さんをお招きしてお話をうかがいました。
詳しい内容はこちらでご覧になれます→
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議
ネオニコチノイド農薬は国が認めている農薬です。
まずDVDを観ましたが、大量のミツバチが巣の前に山になって死んでいました。
化学物質の研究をされている大学の先生のお話や保母さんが語る子供の症状などが取り上げられていました。
この農薬は虫の神経に作用する化学物質です。人間の神経にも同じような働きがあり、
死には至らなくても何らかの影響があることも考えられます。
結果が分かるのは何十年後、次の世代の子供たちの症状によってしか分からないのです。
色々な副要因があるため断定するのは難しいかもしれません。
食品添加物についても人体実験の真っ最中です。
人間の脳は、様々な化学物質によって正常に働いています。
それゆえ、誤った化学物質が入り込まないように、ブロックする機能が進化とともに
発達したそうです。
しかしこれが正常に活動するのは大人になってから。
子供やお腹の胎児はこのブロックが未発達なのだそうです。
だから母親は軽い症状でも、子供の方が重症化してしまうとのことでした。
大学の先生がおっしゃった言葉が印象的でした。
結果が分からないものは予防として使わない。
本当にもっともで、最善の方法ではないかと思います。
また、この農薬は浸透性が高く、今までの農薬と違って洗ったら落ちるというわけではありません。
根から葉から吸収された農薬は茎、花、果実、花粉、蜜、果実などに行き渡り、それを食べた虫も
退治します。
それぞれ食品ごとに私たちが摂取しても安全と思われる残留農薬基準値が決められています。
そして、中下裕子さんのお話の中でまた驚いたことがありました。
私、この農薬は農家をされている方だけの話かと思っていたのです。
「生活にあふれるネオニコチノイド」として資料に載っているのは、
ペットののみ取り、ありの巣退治、花や野菜がいききとなるもの、コバエ退治、シロアリ駆除など
身近に見たことがあるものばかり。
知らないうちに使っているものだと思います。
虫も一緒に共存している。まずその気持ちから本当にこの薬が必要なのか、他で代用できないか
これを使う事で他に何が起こるのか考えていかなければいけませんね。
虫がいなくなればそれを捕食して生きている虫や鳥なども生きていけません。
また天敵がいなくなれば急激に増えるものも出てきたりと生態系が崩れてしまいます。
ちょうちょうも赤とんぼもいない景色はさみしいです。
今回の勉強会、お母さんやこれからお母さんになる方に、もっと聞いて頂きたかったなあと
思いました。